■ 施設概要 |
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震動破壊実験施設の主要部分は、実際の地震と同じ複雑な三次元の揺れを作り出す15m×20mの振動台で、その上に最大1200トンの構造物を載せ「阪神淡路大震災クラス」(震度7)の地震を再現でき、この能力を利用して様々な構造物の耐震、破壊過程の検証をすることができる。 地震に強い社会を目指して兵庫から世界へ研究成果の発信がされている。 主な最新の研究は以下の通りである。
◆木造建物実験
各種木造住宅の居住環境としての総合的な安全性の検討や新しい耐震補強技術の開発に役立てる実験が行われている。(例:京町屋古式工法VS現代工法の実験等)
◆鉄筋コンクリート建物実験
実大の試験体を用いて、鉄筋コンクリート建物の大地震時の挙動を再現し、損傷・破壊過程の解明及び補修・補強と安全限界の評価が行われている。(例:実大試験体として6階建て、高さ16m、幅・奥行:10×15m、総質量:約1000トン)
◆地盤・杭基礎構造の実験
地震時の地盤挙動を再現できる大型の土槽の中に地盤模型を作成し、地盤の液状化や側方流動現象とそれに起因する地盤・杭基礎の崩壊過程を解明する実験も行われている。
◆長周期地震動に備える実験:
長周期振動に備える高層建物の揺れを再現するもので、天井や壁の損傷および家具什器の転倒、ガラスの飛散とう室内外で起こりうる現象の把握により社会一般の災害予防への啓蒙と普及に寄与を図るための実験。(例:旧建築基準VS新建築基準の実験)
進行中の主な実験としては、鉄骨建物の内外装の仕上げまで施した実大の鉄骨建物を完全に崩壊される実験を行い、鉄骨構造の持つ耐震余裕度とその破壊過程、建物としての損傷限界の検証。 橋梁構造物の橋梁が地震で、なぜ壊れるのか、どのようにしに壊れるのか、どこまで壊れるかを明らかにしようとの実験等が行われている。
この施設の利用する流れは、「利用申し込み書」の提出⇒E-ディフェンス利用委員会の審査⇒審査結果の通達⇒研究契約の締結⇒実験計画書の提出(1カ月前)⇒ 実験の実施 となる。 この施設の利用費用は1日当たり約800万円とのことである。
<施設の概略構造>
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水平のX方向5本とY方向5本、垂直方向14本のシリンダーを油圧で加振させ、地震を再現できる構造になっている。 |
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拡大写真集(スライドショー)は
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<施設:E-Defense正門前で> |
<施設:E-Defense見学後に> |
<見学に参加の皆さん> |
<見学に参加の皆さん> |
<実物大の橋脚の実験準備中> |
<見学する皆さん> |
<実物大の橋脚の実験準備中> |
<見学する皆さん> |
<実物大の橋脚の実験準備中> |
<実物大の橋脚が実験待ち> |
<見学する皆さん> |
<主油圧ポンプユニット> |
<主油圧ポンプユニットの一部> |
<主アキュムレータユニット> |
<主アキュムレータユニットの前で> |
<実物大の実験済み鉄骨建物、
左が未耐震、右が耐震の補強済み建物> |
<説明員の方から説明を聞く皆さん> |
<説明員の方から説明を聞く皆さん> |
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