戻る
(株)京都製作所  訪問記 (敬称略)
報告者:藤浪 市郎
 立入常任幹事の紹介で、自動包装機械・産業用機械のプロ集団として、業界のトップシェアを誇る(株)京都製作所様の本社工場を訪問、総務部宮内・上田様並びに、県短大卒の高木邦彦・近松清司様をはじめ皆様の丁寧な説明と案内で見学することが出来ました。 また、今回は県大事務局就職支援Gの杉野和彦様及び「湖風会」の藤本健一様も参加頂きました。
日時: 2009年7月15日(水) 14:00〜16:00
場所: (株)京都製作所本社工場 
参加: 杉野、藤本、内片、藤田、國領、山中、高木、山添、中川、松下、安田、立入、小池、藤浪(14名)
■ 会社概要
商  号 株式会社京都製作所     http://www.kyotoss.co.jp
主な沿革 ・1948年3月:葛椏s製作所を創業
・1953年:本社工場を京都市右京区に移転 
・1964年:淀工場が完成
・1979年:本社を現在地(京都市伏見区)に移転
・1987年:資本金1億9,800万円に増資、子会社
       蒲юサ作所を設立
・1989年:滋賀県愛知郡に工場用地購入
      (64,610u)資本金6億9,800万円に増資
・1994年:資本金8億2,000万円に増資、本部制に
      改組(営業本部、技術開発本部等設置)
・1997年:資本金12億1,000円に増資
・2005年:韓国に販売拠点とし KYOTO KOREA
       CO.,Ltdを設立
資 本 金 12億1,000万円
所 在 地 京都市伏見区淀美豆町337-1 東京営業所、富山出張所も展開
従 業 員 257名(80%が技術系) 連結:557名
年   商 182億7千万円(連結) 164億5千万円(単体)いずれも2008年3月期
主要業務
1.各種包装機・包装関連機器
  食料品、サニタリー等々あらゆる商品の包装を正確かつ高速に処理する機戒
2.メディア関連・IT関連機器
  DVD・CD・MD等光記録メディア用Pケーサー、薄型ディスプレイやコンデンサの組立装置など
3.その他各種自動化システム  以上の開発・製造・販売
主要販売先 食品・飲料、製薬、サニタリー、化粧品などあらゆる商品の生産会社、また多くの国々への輸出
関連会社 ・(株)京製メック(大分県国東市):包装機械および産業機械の製造
・(株)淀製作所(京都府八幡市):親会社製品の部品加工、電機制御盤組立
・(株)京製サービス(京都市伏見区):親会社製品の運輸設置業務、保険・給食など
・KYOTO AMERICA .INC(カナダ):機械の輸入販売およびサービス
・KYOTO KOREA CO.,Ltd(韓国):機械の輸入販売およびサービス
・(株)綾部機工製作所(綾部市):自動機械の製作、販売 がある。
内  容 1)




2)















 
特徴ある生産方式:製品が完全な受注生産で、一品ずつ顧客の要求を聞き設計生産されるので、「プロジェクト生産」方式を採用している。流れは、【受注】→【受注会議】→【設計】→【部品調達】→【組立・調整】→【立会検査】となる。受注会議では、性能・納期・設計期間・生産コストが定められるが、BM(Back Margin)が認められることが特徴。これは失敗・リスクに対する余裕代で、新しいことに果敢なる挑戦を可能にしている。
顧客の立会検査があった関係で、工場見学は組立工程ラインをざっと見て、見学者用に設置された包装機戒の見学が主になった。 実際に作動を見学できたのは以下の装置でした。
1.製品移動パラレルロボット
3軸のサーボモータで制御される腕の先に平行リンクで連結された把持部が上下動できる比較的簡単な機構であるが一定の空間内がくまなくカバーできる。デモ機は自動的にカメラで形状認識されたブロックを所定の位置に格納する動作をさせていた。 その作動速度は目を見張るものがある。
2.バルコニー型間欠モーションカートナー
びん詰めされた薬品を、自動的に注意書きの書類と共に、紙箱に梱包し糊付け封函する。
処理速度:100ケ/分
バルコニー型間欠モーションカートナー
3.連続モーションカートナー KC-100F
デモでは、レトルトカレー(ラミネート袋入り)を自動的に紙箱に梱包し、糊付け封函する。
処理速度:300ケ/分
連続モーションカートナー KC-100F
※パッケージシステムの動画(You Tube提供) ⇒ 
その他 1)

2)
県短卒の高木様(M40)から、就職してから現在までの種々の苦労話や思い出話を中心にお話しを頂いた。自動機械、機構が好きな技術者なら、本当にやりがいのある職場であることも話された。
県大(4年制)に移行してからの卒業生の入社実績がないので、会社からの学校訪問および、県大からの会社見学・実習などを通じて交流を深めていくようにしたい旨、双方から意見が出されました。



画像をクリックしますと拡大表示します(戻りは画像、又は「Back」をクリック)
県短大卒OBの高木様と皆さん
<県短大卒の高木様と皆さん>

<葛椏s製作所本社>
葛椏s製作所本社・工場
葛椏s製作所本社・工場>

生産方式を説明中の宮内様
<生産方式を説明中の宮内様>
県短大卒の高木様からお話
<県短大卒の高木様からお話>
参加の皆さん
<参加の皆さん>
参加の皆さん
<参加の皆さん>
参加の皆さん
<参加の皆さん>
<編集後記>
 1948年の設立以来、お客様のニーズに応え数々の革新的な機械装置を開発製造され生産・合理化に大きく貢献されてこられ、今日の包装機械・産業用機械のトップメーカーの地位を築かれました。今回、デモ機の製品移動パラレルロボットでは、ランダムに高スピードで流れてきた形状の異なる製品(部品)を素早く認識して、トレーに正確に収納する動作は目を見張るものがありました。また、連続モーションカートナーではレトルトカレーを自動的に紙箱に梱包し、糊付け封函する高処理能力はすごいと感じました。 これらのデモ機をみて、技術力と開発力の高さを改めて認識いたしました。
 最後になりましたが、総務部宮内・上田様並びに、県短大卒の高木・近松様にはお忙しい中、お世話になりましたことに厚くお礼申し上げますと共に、今後ますます御社のご発展を心からお祈りいたします。(山添記)