掲載日:2015/01/30
廃棄物バスターズは2005年に設立した“滋賀県内の廃棄プラスチック問題を解決するために立ち上がった環境団体”です。メンバーは滋賀県立大学工学部材料科学科の有機複合材料研究室の学生で構成されています。 普段の活動としては彦根近辺の清掃活動や各種イベントでのゴミの分別、廃棄プラスチック回収、地元小中学校での環境教育、また後で述べますhana-wa活動への参加を行っております。 ○リサイクルプランター事業 プラスチックを専門に扱う本研究室は廃棄プラスチックを原料に用いたリサイクルプランターの開発を行い、現在はそのプランターをホームセンターやネット上で販売しております。 リサイクルプランター事業および廃棄物バスターズがスタートしたきっかけはある企業からの廃棄プラスチックリサイクルに関する技術相談でした。 プラスチック製品は強度や耐久性を持たせるため2種のプラスチック原料を複合している場合が多いです。しかしこれをリサイクルし再び製品化しようとしたとき、十分な強度が得られないという問題が生じます。これはプラスチック同士が水と油のように互いに混ざり合わないという性質によるものです。この問題を解決するため私たちはそれぞれのプラスチックの間を取り持つ第3成分“相容化剤”(水と油をなじませる洗剤のような役割をするもの)を検討しました。 その結果、プラスチック製品として十分な強度を持つリサイクル品の作製に成功しました。この技術を生かし私たちはリサイクルプランターの製造を行い、それを販売することで環境配慮の啓発を行っております。 このプランターは2009年にエコマーク認定商品となり外部にも環境にやさしい商品として認められております。 ○hana-waプロジェクト hana-waプロジェクトとは滋賀県内の就労継続支援施設B型で働いている方々の賃金および労働環境をリサイクルプランター事業を通じて改善しようという活動です。 その内容ですが、まず支援施設でプランターの原料となるPETボトルキャップの回収および分別を行います。その後、提携を結んだ企業でリサイクル原料の製造やリサイクルプランターの製造を行います。 そして完成したプランターをホームセンター等で販売します。 また、このプランターは企業へのリース販売も行っております。ここでいうリース販売とはリース契約を結んだ企業にプランターを置かせていただき、週一回そのメンテナンスを支援施設の方々で行うというものです。 企業からいただくメンテナンス費用は施設利用者の方々の収入アップにつながり、またメンテナンスを行い自然や他人に触れ合うことで労働環境の改善や就労支援にもつながります。 このhana-wa活動では就労を目指す方々に“モノ”を与えるのではなく、その“モノ”を生み出し、手に入れるプロセスを習得して頂いただくことが目的となります。 【参 考】「廃棄物バスターズの活動概要」資料は こちら |