令和最初の工場見学会は2019年7月11日、滋賀県大津市の(株)堀場製作所びわこ工場様を訪問させていただき開催いたしました。 https://www.horiba.com/jp/
参加者は学生51名、引率先生2名、学友会11名、湖風会(本部)2名 計66名
(株)堀場製作所様の概要
- 本 社 :京都市南区吉祥院宮の東町2
- びわこ工場:滋賀県大津市苗鹿1丁目15-1
- 従業員 :7,943名(2018年12月31日現在)
- 営業品目 :各種分析、計測機器製造販売及びサービス(びわこ工場:エンジン排ガス測定装置、煙道排ガス分析装置、大気汚染監視用分析装置の開発製造等)
工場見学会の概要
工場見学に先立ち堀場製作所様の企業説明が、9階のCOMPASS HALLにてコーポレートコミュニケーション室の景山様の司会進行のもと行われました。
まず、見学者側を代表して「工学部学友会」の立入会長から挨拶をしていただきました。
その後、堀場製作所様の概要紹介のビデオの上映があり、コーポレートコミュニケーション室マネージャーの石田様より改めて会社紹介のプレゼンテーションを約25分行っていただきました。学生ベンチャーの先駆けとして創業後、分析・計測のコア技術をベースに世界シェアを確保、その後M&A等でグローバル企業にまで成長できた輝かしい歴史をお話しいただきました。
また、創業者の堀場雅夫様の座右の銘である「おもしろおかしく」精神が全社に行き渡って社員全員が活き活きと仕事に励んでおられると言った、大変興味のあるお話しもいただきました。
工場見学は参加者を5つの班に分け、約1時間かけて各施設、生産現場、研究現場を回らせていただきました。
工場は船舶をモチーフにしたデザインで統一され、窓から見える琵琶湖が一瞬外洋を航行しているかのような錯覚を起こさせる工夫がなされている事が印象的でした。船舶のイメージだけでなく「雅遷庵」という茶室もあり、ここで海外からのお客様をもてなし大変気に入ってもらっているとのことでした。また、グローバル企業らしくイスラム教の従業員用に礼拝室まで用意されているのには大変驚かされました。
施設ではE-LABや分析装置の生産ラインの上流から下流までを見学しました。E-LABはエンジンの単体試験、排ガス測定、実路走行のローラーシミュレーションなど自動車の試験にまつわる全般が見られるショールームになっていました。また、E-LABは単に分析装置の販売だけでなく試験設備全体をコーディネートし顧客の施設として提供できる技術をPRする事が目的となっていました。
生産ラインではガスの成分を検出するセンサーの製造から最終出荷試験まで、順を追って見せていただきました。
工場見学が終わりCOMPASS HALLに戻り県立大学卒業生3名による自己紹介で仕事の内容や、それらにまつわるお話しをしていただきました。
お話しいただいたのは、インフォマティックス推進部Data Scienceチームの田島幹也さん、生産本部生産技術部生産技術チームの沖中正季さん、自動車計測設計部の河北康孝さんの3名です。皆さん共に2017年入社と言う事でした。
その後質疑応答に入りましたが、その中で「学生時代にやっておきたかった事」と言う質問に対し3名とも「英語学習」と答えられたのには、さすがグローバル企業の従業員と印象づけられました。
工場見学をさせていただきながら感じた事は、工場内が非常にオープンな雰囲気の中にある、と言う事でした。船舶をモチーフにした作りと言う事で窓が大きく琵琶湖や木々の緑が通路にいれば至る所で目に入ってきました。
また、各階への移動は階段で、所々には休憩用のマットやソファー、机・椅子が用意されていて移動中に偶然他部署のスタッフと出会った時にいつでも簡単に軽いミーティングが出来るようになっていました。これは単に時間で縛る能率化、効率化とは別の「おもしろおかしく」精神による能率・効率化だと思いました。
最後に見学者を代表して「工学部学友会」奥副会長のお礼の言葉で、本日の見学会は閉会となりました。
見学会が終わって最後にロビーでお世話になったスタッフの方々、見学者全員で記念写真を撮りました。
末筆になりましたが、今回の見学会に対し堀場製作所様には早くから受け入れ準備を行っていただき、当日も多くの社員の方々にお世話になり大変有難く、心よりお礼申し上げます。誠に有難うございました。
- 記録:吉田 隆(S51M)、写真:内片・山添
- 集合写真:㈱堀場製作所様提供